線をキレイに早く描こう!クリスタのベクターレイヤーの使い方を徹底解説!
こんにちわ、中村ありす(@alicetti1214)です。
今回は、クリップスタジオのベクターレイヤーの使い方について解説します!
無料イラスト制作アプリには搭載されていない、ベクターレイヤー。絵をキレイに早くことができる、便利機能なんです!
通常のレイヤーとの違いや、ベクターレイヤーの使い方など、ベクターレイヤーに関する機能をすべて解説しています。是非参考にしてみてください。
- ある程度描いてからパーツごとに調整をよくする人
- はみ出し修正をよくする人
- ブレが少ない綺麗な線を描きたい人
- ロゴ制作をする人
目次
ラスターレイヤーとベクターレイヤーの違い
一般的によく使うレイヤーは、ラスターレイヤーといいます。一方、線を描くのに特化したレイヤーは、ベクターレイヤーといいます。まずはこの2つのレイヤーの違いを、確認しましょう。
ラスターレイヤーは、色を点(ドット)で記録しています。色の重ね塗りや消しゴムで微調整しながら描く場合に適しています。しかし、拡大・縮小すると荒い点(ドット)が目立ち、ぼやけてしまいます。
ベクターレイヤーは、線の軌跡を記録しています。拡大・縮小しても線の軌跡の記録を頼りに線を再構築するので、ラスターのように拡大・縮小しても線が荒くなりません。
- ラスターレイヤー
- ベクターレイヤー
しかしベクターはラスターとは違い、色の重ね塗りやフィルター効果は出来ないので注意が必要です。
ベクターで線を描き、ラスターで他の作業を行うなど、うまく使い分けていきましょう。
ベクターレイヤーの使い方① ベクターレイヤー作成
まずベクターレイヤーを作成します。レイヤー操作画面を出し、ベクターレイヤー作成アイコンを押します。
操作画面では、ちゃんとラスターと見分けがつくようになっています。描きはじめる前に、レイヤーの種類をしっかりと確認しましょう。
ベクターレイヤーの使い方② 線を描く
ベクターを選択している事を確認し、線を描いていきます。描き方はラスターと同じで、ベクター専用ペンはありません。好きなペン・色で自由に描いて下さい。
ベクターレイヤーの使い方③ 線を消す
描き間違え・いらない線を消す時、ベクター用消しゴムを使用すれば簡単に線を消すことが可能です。
ベクター用消しゴムを選択します。そして、消しゴムの詳細設定を開き、消し方を選びます。線の消え方が異なるので、消したい線によって使い分けましょう。
- ペンで触れた箇所だけを消す
- ペンで触れた線を他の線と交差している所まで全部消す
- ペンで触れた線を全部消す
(1)ペンで触れた箇所だけを消す
ラスターのように、部分的に線を消したい時に使用します。
- 線を消す前
- 線を消した後
(2)ペンで触れた線を他の線と交差している所まで全部消す
線がはみ出してしまって、余分な線を消したい時に使用します。はみ出しを気にしないで描く事ができるようになります。
- 線を消す前
- 線を消した後
(3)ペンで触れた線を全部消す
描いた線を、1本丸々消したい時に使用します。描いてすぐなら「1つ戻る」が使えますが、後々になって消したい場合はこちらを使用します。
- 線を消す前
- 線を消した後
ベクターレイヤーの使い方④ 線を修正する
ロゴやマスコットキャラ制作する時に綺麗な線を描きますが、手ブレ補正ではラグがあって描きづらいし、限度があります。そこでベクターの線修正を使用します。
ベクターは線の軌跡を記録しているので、その軌跡を修正してブレを直し綺麗な線にしていきます。
修正の仕方も色々あり、適したやり方をその都度選択しましょう。
- 線修正前
- 線修正後
ベクターの線修正に関しては、項目が多いので他の記事でより詳しく説明しています。是非下記の記事を参考にしてみてください。
ベクターレイヤーをラスターレイヤーに変換する
ベクターは線画を作成するのはとても便利ですが、色塗りやフィルターなどが出来ません。なので線画の色を部分ごとに色分けしたい時は、ベクターをラスターに変換しましょう。
やり方はとても簡単です。ラスターに変換したいベクターを選択した状態で、画面上部にあるツールバーの中の「レイヤー」を選択します。その中に「ラスタライズ」があるので選択します。
これで完了です。
一度ラスターに変換するとベクターには戻せないので、必ずベクターでの作業が完了してから行いましょう。
おわりに
以上が、クリスタの機能・ベクターレイヤーの使い方の解説でした。
ラスターでも問題なくイラストを描く事はできます。しかし、作業効率を上げたかったり、ロゴ制作のためにキレイな線が描きたかったりしたい場合は、ベクターが便利です。
是非ベクターレイヤーを使って、作業をより快適にしましょう!